住宅の間取りのことをこれから発信していこうと思います。
もしかしたら変わってくるかもしれませんが・・・
住宅の仕事をしていると「間取り」が人の生活や家族のあり方、その先の「幸せ」にもとても影響を与えていることがわかります。
そんな間取りについて少しでもお伝えできたり、僕自身もまとめていければ良いかなと思います。
フローリング
まずは、『何を重視するか?』をチェック!
そもそも、これから選ぶフローリングはどんな暮らしのなかで使われるものでしょうか?
あなたは今、育児中ですか?ペットと暮らしていますか?場所はリビングですか、キッチンですか?
たとえば、育児中の家族なら毎日の生活が忙しく過ぎていきます。
だから、フローリングは掃除の手間がかからないものを選びましょう。
あるいは、リビングという場所から考えると、来客があり家族が集まる場。高級感や床暖房に対応したものを選ぶのはいかがでしょうか。大切なのは、こうして考えていくなかで重視するポイントに自分自身の優先順位をつけることです。次に挙げるいくつかヒントを参考に。
背景とニーズ | 重視ポイント | |
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暮らし方 | 子供が独立して夫婦のみ → 落ち着きたい | 木質感重視 |
子育て世帯・共働き世帯 → 時間がない | お手入れ・補修のしやすさ重視 | |
ペットと暮したい → 汚れる・滑りにくさ必要 | お手入れ・補修のしやすさペット対応 | |
愛着のある家具がある → 周辺とのバランス | 既存家具とのコーディネート重視 | |
場所別 | リビング → 来客がある・家族が集まる | 高級感・木質感重視・床暖房対応 |
玄関 → 来客がある・第一印象に残る | 高級感・木質感重視 | |
子供部屋 → 汚れる・傷つくリスク | 傷の強さ重視 | |
キッチン → 常に水汚れ・油汚れのリスク | お手入れ・補修のしやすさ重視 | |
洗面・トイレ → 常に水漏れのリスク | 耐水性・耐汚染性重視 | |
主寝室 → リラックスしたい | 木質感重視・コーディネート重視 | |
床のみリフォームする → 周辺とのバランス必要 | 既存建具とのコーディネート重視 | |
全面リフォーム → 今までと全く違うインテリアにしたい | 拘りのインテリアイメージ重視 |
こだわりのインテリアをイメージしましょう
フローリングを選ぶ、と言ってもそれだけで暮らしのスタイルが決まるわけではありません。当然、室内にはインテリアがあります。素材感やデザイン性とのマッチングで空間をイメージしてみましょう。「シンプルモダン」「シンプルナチュラル」「ミッドセンチュリー」「北欧スタイル」など気になるインテリアのスタイルを雑誌やWEBで調べておいて自分の好きなスタイルを理解しておくことのもいいでしょう。さらにフローリングの施工例を調べると具体的な画像がたくさん出てきますから、自分の理想に近いものをストックしておくと自然とイメージが固まっていきます。
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こだわりのインテリアイメージ
ナチュラル・モダン・シンプル・シンプルモダン・シンプルナチュラル・クールモダン・北欧・アメリカンフレンチ・アジアン・和モダン・ブルックリン・ダンディ・カントリー・カフェ風・ミッドセンチュリー・クラシック・ヴィンテージ・エレガント等
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雑誌やウェブで検索したいイメージを収集
検索キーワード例:#自分の好きなインテリアスタイル名 #インテリアスタイル 種類
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フローリングの施工事例を収集
検索キーワード例:# フローリング 施工事例 #フローリング ナチュラルスタイル などのインテリアスタイル名を入れる
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気に入ったイメージをストック
自分が好きなインテリアイメージをかためていく。 そのイメージにマッチするフローリングの樹種や色、デザインを絞り込んでいく
リアルな事例を掲載していますので、インテリアイメージの参考にしてください。
>Instagram事例紹介
検討物件の下地と工法を確認
お気に入りのスタイルが見えてきたら、次はあなたが検討している物件のことを調べましょう。
「木下地」であるか「コンクリート下地」であるかによっても適正なフローリングが変わります。
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木下地
・戸建住宅の多くは木下地
・集合住宅も二重床構造は木下地多くのフローリングは問題なく使える。
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コンクリート下地
・集合住宅(新築・リフォーム)で二重床構造でない場合の多くはコンクリート下地
[注意]
マンションリフォームを検討中で、各フローリングメーカーの直貼防音L45とかL40などの商品群から選んでください。
「木下地」や「コンクリート下地」の種類からフローリングを選ぶことができます。
>下地・用途からフローリングを選ぶ
フローリングの種類を理解しよう
いよいよフローリングの種類を見てみましょう。 国内メーカーが販売しているフローリングは日本農林規格(JAS)の分類もありますが、一般的には化粧材の種類によって下のように分類されます。
フローリングの化粧材には天然木と樹脂や紙があります。さらに、同じ天然木でも「無垢」「挽き板」「突き板」とグレードがあり、「木質感」「お手入れ・補修のしやすさ」「寸法安定性」「傷への強さ」もそれぞれに特性が違いますから、よく吟味しましょう。マトリクス図を参照していただくとその違いがわかりやすいかと思います。
畳
最近の住まいではLDKはフローリング。各部屋もフローリング。和室時代も作らないお家が増えてきています。それでも、畳はリラックスできるという声が多いのも事実です。改めて日本の和室を構成する畳についておさらいしましょう。
畳の歴史
日本の文化は中国から伝わってきたものが多いなか、畳だけは日本固有の文化となっています
畳は平安時代からあった
畳のような敷物は古事記にも記載されていますが、畳が今のような形状になったのは平安時代からとされています。
しかし現在のように部屋全体に敷くという使い方ではなく、板敷に寝具として置く使い方をしていたようです。
この頃の畳は使う人の身分によって厚さやヘリの柄が違っていたため、現代のように誰でも使用していたというわけではありません。
鎌倉時代
鎌倉時代になると、ようやく部屋全体に敷き詰めるスタイルになっていきます。このスタイルを提唱し始めたのは銀閣寺で、建物の造りが書院造になったことがきっかけでした。
もちろんこの頃も畳は贅沢品だったため、天皇や位の高い貴族のみが畳を使った生活をしていました。
ちなみに、畳の縁にはさまざまな模様があり、貴族の位を表すものだったので、縁を踏むことは御法度とされていました。
このマナーは現代にも残っており、畳の縁を踏むのはタブーとされています。
安土桃山
安土桃山時代からは茶道が発展したこともあり、庶民にも畳が広まり始めます。
炉の位置によって畳の敷き方が変わっていったのもこの時代です。
江戸時代
本格的に畳が庶民のものとなったのは江戸時代からです。
茶道の文化とともに畳を庶民へ広めたのは千利休とされています。
千利休が広めた茶道文化によって、庶民にも部屋全体に畳を敷く文化が広がったのです。茶道を行なう「茶室」は農民や武士、貴族などの身分が平等になることができる唯一の空間でした。
そして江戸の町民によって畳はとても重宝され、長く使っていくための知恵が生み出されました。これまでの畳は野生のものを使っていましたが、江戸時代からは本格的にい草の栽培が始まり、江戸時代後期には職業としての「畳屋」「畳職人」が生まれたのです。
昭和
昭和になると高度経済成長の影響もあり、人々の暮らしが西洋風へと変化していきます。これまでの和室で座る生活から椅子やソファに座る生活へ変わっていったのです。
そのような変化のなかでも、住まいには必ず和室がありました。
現代
現代ではフローリングが普及したこともあり、畳のある和室は減少していきました。
畳の維持が大変、障子など付属するものが必要、和室の設置で費用がかかるという理由から住まいに和室を作らない人々が増えたのです。
しかし最近では、化学素材を使い維持しやすい畳や、置くだけの畳など、私たちの生活の変化に合わせた畳が作られ始め、再び畳人気が復活してきています。
畳の大きさ
畳の縦横比は全て2:1で統一されていますが、大きさは種類によって異なります。一般的な畳の種類は、大きい順に「京間」「中京間」「江戸間」「団地間」の4つが挙げられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
「京間」
西日本で多く使われており、関西・中国・四国・九州がこのタイプです。正式には「京間」といいますが、関西間と呼ばれることも。大きさは1.91m×0.955mで、6畳間の広さは10.94㎡(平米)になります。
「中京間」
主に愛知・岐阜・三重で多く見られますが、近畿や四国、東北でも使用されています。大きさは1.82m×0.91mで、6畳間の広さは9.93㎡です。縦が6尺、横が3尺あることから、正式には「三六間」と呼ばれます。
「江戸間」
文字通り東京を中心とした関東地方をはじめ、静岡以北のエリアで使用されています。大きさは1.76m×0.878mなので、6畳間の広さは9.27㎡です。縦の長さが5尺8寸あることから、正式には「五八間」といいますが、「関東間」や「田舎間」と呼ばれることもあります。
「団地間」
地域に関係なく、公団住宅・アパート・マンションなどの共同住宅で使用されています。日本が高度成長期に入って住宅のニーズが高まった頃、多くの団地が建てられたことから生まれた新しい種類です。大きさに一定の基準はありませんが、1.7m×0.85mのものが多く、6畳間の広さは8.67㎡ほどになります。一般的に縦の長さが5尺6寸あることから、正式には「五六間」と呼ばれます。
一番大きな「京間」の広さを100%として他の種類の畳を比較した場合、中京間は91%、江戸間は85%、団地間は79%の広さになります。西日本の実家住まいだった人が上京してアパートを借りると「狭い!」と感じることがあるのはそのためですね。
どうしていろいろな大きさの畳があるの?
このように畳には様々な大きさの種類があり、地域によって使われる種類が異なっています。
その理由としては、畳サイズの元となる単位「一間(いっけん)」の長さが時代で変化したことが挙げられます。織田信長の時代は一間が6尺5寸だったものが、秀吉の時代には6尺3寸、江戸時代には6尺になり、畳の大きさに影響を与えたようです。
また、家の建て方の違いも理由の1つとされています。関西地方で多かった「畳割り」は、畳の寸法を基準とした建て方で、関東地方で多かった「柱割り」は、柱真(柱の中心)間の距離を基準とした建て方です。
それぞれの建て方によって畳サイズも異なってくるため、地域ごとに違う畳が生まれたのです。
これからの日本人の住まいかた
おはようございます。
最近仕事をしていると、これからの日本の住まいがどう変化していくのか良く考えます。
今の住まいかたは①新築(戸建・マンション)②賃貸 ③中古
主にこの3つの選択肢になっています。
そして日本では9割の人が自分の住まいを検討する時に①新築を選ぶそうです。
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/2_6.html 総務省統計局
ただ今後ずっとこの時代が続くのでしょうか・・・
まず新築物件の高騰
ウッドショック・コロナ騒動やウクライナ戦争により、色々なモノの値段が上がっています。
色々なモノの集合体である建築物、特に新築は今値段が跳ね上がっています。
今後も下がることはなく、上がり続ける。そんな高い高い買い物をこの給料が上がらない若い世代が買い続ける世の中が続くのでしょうか
またSGGs等に代表される環境の問題
先ほどの総務省のデータを見ていくと、9割の人の中の2割の人が建て替えを選んでいます。
社会問題である資源の有限化の認識、建設廃棄物の抑制、地球環境保全問題などは、いずれも大量廃棄、大量建設にブレーキをかける方向に働いています。
世界的にもスクラップ&ビルドの時代が終わり、ストックの時代になっていくのではないでしょうか
新たな住まいを考える人は20代後半〜30代とこれからお金がかかる人たちがメインです。なかなかお金を住まいにかけれなくなったり、Z世代は環境でものを選ぶ世代とも言われています。
今後日本の住まい方が大きく変化していくのではないでしょうか。